ワサキ・KV75のプロフィール
KV75は、1977年にリリースされたカワサキのレジャーバイクです。
当時は北米でホンダのモンキーがヒットし、国内市場でもゴリラやダックスなどホンダが絶好調の状態でした。
そんな状況に追いつくため各社は同様のモデルを投入していましたが、その一つがKV75です。
ベースとなったのは輸出用の75MT1というバイクで、ダイナマイトという異名を持っていました。
特徴として折りたたみ式ハンドルや脱着式のステップやシート、クルマへの積載性を考慮したタンクキャップのON/OFFコックなど、レジャーバイクとしての特徴を持っています。
エンジンは72ccの2ストロークエンジンで、自動遠心クラッチの3段変速を備えています。
車両重量は70kg程度で、小柄なライダーでも扱いやすいサイズ感でした。
KV75は北米でそれなりに人気があり、米国などではトレイルライド用途に広く使われました。
一方、日本では中途半端な排気量で敬遠されていたようで、販売は振るわず1世限りで販売終了となっています。
以降、カワサキではレジャーバイクは販売されず、貴重なモデルといえるでしょう。
ワサキ・KV75のインプレッション
カワサキ・KV75は、自動遠心クラッチの4速ギアが乗りやすく、2ストエンジンの出足が特徴的です。
この車種は、普通のバイクに乗り慣れている人には、少し違和感があるかもしれません。
例えば、左ハンドルのラバーはクラッチではなくリアブレーキとなっているため、ついついギアチェンジしようとリアブレーキを握ってしまうと大変です。しかし、慣れてしまえば乗りやすいバイクだと思います。
この車種の魅力のひとつは、小さくて可愛らしく、2人乗りも可能なサイズ感です。
ミニバイクながらも、普通に乗れる扱いやすさがあり、街乗りや近場の移動に最適だと思います。
また、2ストエンジンの出足が特徴的で、比較的速く走ることができるのもいいですね。これは、4ストモンキーとは異なる魅力を持っています。
中古価格の相場
ワサキ・KV75は販売終了から45年ほど経ち、不人気だったため、状態のよいバイクを見つけるのはなかなか難しく、あったとしても高価です。
中古サイトを検索すると60～70万円が相場でした。
当時の販売価格が10万4000円だったので、6倍以上の価格となっています。カワサキの貴重なレジャーバイクと考えると迷ってしまいますね。