スズキ・ギャグのステータス
ギャグは、日本のオートバイメーカーであるスズキがかつて製造販売していたバイクです。
ギャグは、スズキがかつて製造していたオートバイの一つで、1986年2月に発売されました。
「バーディー」をベースにした空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、5.2ps/7000rpmを出力。ミッションは4速リターン式で6VのCDI方式の電装系を採用していました。
フレームはダブルバックボーン型で、フロントフォークにはインナー径φ26の正立型を、リヤにはシングルダンパーサスペンションを搭載。
ホイールは前後とも10インチ、ブレーキはフロントがシングルディスク式、リヤがドラム式となっています。
外装はGSX-Rのフォルムを踏襲したフルカウルに加え、シングル風シートやバックステップが装備されていました。現在では生産終了しています。
ヨシムラやスペシャルパーツ武川といったアフターパーツメーカーからボアアップキットや6速トランスミッションなど、多数のカスタムパーツが発売されました。
エンジンはバーディーや、GS50と同形式ですが、細かい形状が異なるため、そのままパーツを流用することはできません。
ギャグのカラーバリエーション
ギャグは個性的なカラーバリエーションで取り揃えています。当時は「ボディカラーといわず、あえて4パターンのキャラクターと呼ばせていただきます」と明記していました。
レプリカ
「GSX-R」のフォルムを踏襲したフルカウル。
ピンクスカラー
通称「ウサギGAG」。リアカウルとアンダーカウルに、ウサギのステッカーを配置していましたが、当時のユーザーは剝がしていたようです。
バトルプレーンカラー
戦闘機を思わせるようなイメージカラーのバトルプレーンカラー。今では貴重な「Amazing Machine」と書かれたフロントフォーク用アウターカバーは当時オプションで販売されていました。
ポップアートカラー
今では希少価値の高いカラーですが、もっとも不人気だったいわれるカラーです。現在は一番貴重なモデルとして認知されています。
売れなかったギャグ
ギャグはGSX-R風のフルフェアリングを標準装備した「レプリカのミニサイズレジャーバイク」というコンセプトでした。
位置づけとしてはレジャーバイクですが、ポケットバイクのようなスタイルは使い勝手が悪いように思われていたようです。
名前の通り「ギャグはマジでギャグ」というスペックだったので、無理はなかったかもしれません。