1983年12月に発売された新生CBナナハン・スポーツ
CBX750F(RC17)は、1983年に発売された「ナナハン・スポーツ」で、ハーフカウルと2灯式のヘッドライトを備えたスポーツバイクです。
エンジンは747ccの直列4気筒DOHC4バルブタイプで、タペットクリアランスの自動調整機構やブラシレスのACジェネレーターを採用し、整備性を向上させました。
また、バックトルクリミッターを搭載して車体安定性を向上させ、燃費性能も優れています。
車体設計は、軽量・高剛性設計で、ダブルクレードルフレームを採用し、路面追従性に優れたサスペンションやダブルディスクブレーキ、バックトルクリミッターやシャフトドライブ機構を採用。
フルフェアリングを装備したCBX750Fボルドールもあります。
CBX750Fが不人気だった理由
1980年代は大型バイクに乗るには自動二輪中型免許の限定解除が必要でした。そのため、どのメーカーも大型バイクは売るのは難しい時代だったことも影響します。
また、当時はレーサーレプリカ全盛期だったこともあるかもしれません。デザインも不評でインパクトを与えることができなかったCBX750Fは人気を得ることは難しかったのでしょう。
中古のナナハンが20万円台で売られていた時代でした。
現代は旧車価格の高騰もあってか中古車サイトを見ると100万円台のモノも見られます。
美品になると150万円台もあり、当時の不人気ぶりから考えられない価格です。
CBX750Fのレビュー
エンジンはスムーズに回り、全開加速はかなり速かったです。エンジンノイズは空冷ながら静かで、80年代のホンダのエンジン音が好みです。
750ccとしては、エンジンが細身です。2灯のヘッドライトが明るく、メーターには電圧計や燃料計が付いており、便利。
トラブルらしいトラブルはありませんでしたが、デザインは今となってはかっこ悪いかなと感じます。
フロントタイヤが16インチなので、高速走行時にはハンドルがふらつく印象があり、安定感に欠けます。
また、タイヤが細く、種類も少ないため注意が必要です。ギアは6速ですが、全体的にローギアードな印象です。
スプロケを変えると加速が悪くなるためお勧めできません。
教習所のCB750と比べ、低回転でのトルクがやや弱く、シート下にはほとんどスペースがないため、荷物はひもで縛るしかありません。リアキャリアがないため、リアBOXの取り付けも不可です。